3代目の雑記帳

進む環境整備

我が社は元々がタイプライター原紙という謄写版原紙を作っていた会社なので、建物の構造もそれに合わせたというかあまり考えないで建てられたというか、普通の工場です。

しかし、化粧品やそれに準じた化粧雑貨の仕事が増えてくるのに従い、徐々にではありますが設備の 改善が進んできました。

私が入社したころは天井は無いし、内壁もないし、土足だし、隙間だらけだし、暑いし、汚いし・・・と、とても化粧品を作るような環境ではありませんでした。

しかし、来社されるお客様にご指導いただきながらその時々の最低ラインではありますが要求レベルに応えられるように改築を続けてきました。

今回は床を全面塗りかえまして、ひび割れや穴も補修。

後、お客様の判断待ちではありますが、事務所横の建屋の改築で一応目指した段階には達すると思います。(世間的には最低レベルでしょうけど)

 
先日、同業者と話した内容。
取引先の品質管理の担当者や行政の担当者は何か言って帰らないと仕事をしたことにならないので、何か必ず言います。つまり、昨年よりは今年、今年より来年と自然に要求事項が高くなっていくのです。それが複数になると終わりのなき改善要求、品質管理は青天井。
じゃあ、その管理や改築についてのコストを商品価格に転嫁していいの?とは言えませんし。
(中には改築費用を負担していただけるありがたいお客様もいらっしゃいますが)

ただし、ベテランの品質管理担当者には過度な設備や管理を求めない人もいらっしゃいます。よくその辺を理解されているので助かります。足るを知る。重要なことです。

私が取引先を監査する時も何もいいません。一度改善されれば極端なことがない限り現状を容認します。

米国のように国が基準を定めてくれれば良いのですけどね。
このままじゃ何もかにもクリーンルームで作業しなくてはいけなくなります。

同じ村の食品加工をしている某社の社長さんは毎年、あたらしい設備を要求してくる客に対して「それなら、買うてもらわんでえい」と啖呵をきったとか。
その気持ち、わからんでもないです。

まあ、我が社の場合、まだまだなのでお客様からの御指摘はありがたく聞いている段階ですけどね。 青天井どころか、やっと床を離れたところです。

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